前職時代、お客様とお話していると
「融資を引きたい、物件がほしい」
といっているものの
まったく可能性がない金融機関にアタックしたい
といっているお客さんが多くいた。
「可能性がない」というのは
「A金融機関は不動産投資に積極的ではない」等
難しい業界の情報ということではなく、
もっと根本的な条件部分の話である。
今日はその
どうやってヒアリングを行う金融機関を決めるか
について。
1:そもそも金融機関はどこにでも誰にでも融資できるわけではない
金融機関は足さえ運べば
どこの物件にでも、どこに住んでいる人にでも
融資を出してくれるなんてことはない。
都内に住んでいる人が、
東北の物件を関西の金融機関で
融資を引くなんてことは
ほぼ不可能だと考えてほしい。
理由は以下のとおりである。
- 融資期間中、お客様と密に連絡取れるようにしたい
- 物件を管理する上で遠方地になると管理することが難しい
- そもそもなぜ、その金融機関で取り扱う必要があるか?という理由がほしい
金融機関としても返済面などのリスクを少しでも抑えたい。
また、他の支店ではなく、
その支店で取り扱う正当な理由がほしいため
近隣に住んでいる人に、
なるべく近くの物件で融資を行いたいのである。
2:可能性がある金融機関とは?
じゃあ、どこの金融機関にヒアリングすればいいのか。
というと
1:で記載した金融機関が求めている理由を満たしてあげればよいのだ。
- 居住地周辺
- 勤務先周辺
- 物件周辺
- 地縁のある地域周辺
以上4つのどれかに当てはまる金融機関であれば
取り扱ってくれる可能性が比較的強いと言える。
優先度は1.が一番高く4.が一番低いと考えてほしい。
3:なぜ可能性が強いのか
1.居住地周辺
一番可能性が高いのがこの地域。
居住地がある自治体の金融機関である。
理由としては単純で、お客様が近くに住んでいるのだから
銀行、お客様双方の利便性を完全に満たしていると認識しやすいのだ。
また、信用金庫は地域に密着して地域の人を会員にし、
融資を取り扱うため、居住地周辺でないと
取り扱えないことがほとんどである。
2.勤務先周辺
神奈川県に住んでいて、
都内に勤務している
というような人が可能性を広げるために使う地域。
金融機関に訪問する際、
日中はほぼ勤務先にいるため
お客様の利便性や、
滞在時間からその金融機関で取り扱う
理由に正当性をつけやすい。
3.物件周辺
購入したい物件の周辺にある金融機関。
金融機関の物件管理の面から正当性を付与し
取り扱ってもらえるケースがある。
金融機関によっては、居住より物件所在地を重視する場合もある
ただ、東北の物件を
東北の地方銀行で都内の在住の方が
となるとなかなか難しいのが現実である。
都内在住であれば関東県内など、
遠すぎない地域にアタックしてみるとよいだろう。
4.地縁周辺
実家がある地域、出身地などである。
これは場合によっては、取り上げてもらえる可能性がある。
程度に考えたほうがよい条件。
1~3に比べると説得力としてはかなり弱くなってしまう。
ゆくゆくは実家に帰るつもりである。
家業を継ぐことになっている。
等、うまく話す必要があるだろう。
4:あわせて読みたい記事
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上記、二つの記事をうまく活用すれば、
銀行に連絡するときに大きく困ることはないはずだ。
合わせて読んで、役立ててほしい。
さいごに
冒頭にも書いたが
あまりにも根本的な条件から離れてしまうと
本当にまったく無意味なヒアリングとなってしまうため
この記事を参考に、
自身がどの地域の金融機関ならば可能性が
あるのか、改めて確認してみてほしい。
そうすれば、
どの地域の金融機関使えばよいか。
この金融機関を使うのであれば
この地域の物件が買えるのではないか。
と、金融機関から逆引きして物件を
選べるようになるはずだ。
ぜひコメントお願いします!